シアトルのコミュニティカレッジの一覧【特徴・進路・学費】


アメリカ合衆国、ワシントン州の中でも最大規模を誇る都市・シアトルには、産業・経済だけでなく教育機関も最高峰のものが集積されています。ここではシアトル周辺におけるコミュニティカレッジの特徴について、また学生や卒業後の進路などに関して解説します。

シアトルのコミュニティカレッジについて

ワシントン州の北西部、キング郡に位置しているシアトルは州内にて最大の都市であると同時に郡庁所在地でもあります。なおかつ太平洋沿岸・北西部においても最大規模の都市であり、人口は70万人を超えます。

 

そんなシアトルおよび周辺に存在するコミュニティカレッジは、クオーター制(4学期制)が中心です。2学期制よりも入学日は遅く、3月の末日頃となります。同様に出願締め切り日も通常より遅めの2月下旬であり、志す時期によっては春学期に間に合う可能性も少なくありません。学校にもよりますが、シアトルの多くのコミュニティカレッジにおいては対面授業を再開している状況です。

シアトル留学におけるポイント

アメリカ西海岸の北部にあるワシントン州の州都・シアトルは、海や山を含め豊かな自然に囲まれた街です。四季の彩りに恵まれた土地であるため日本人にも馴染みが良く、美しい自然に囲まれていることからエメラルドシティとも呼ばれています。

 

Amazonやマイクロソフト、スターバックスやボーイングなど、グローバル企業の集積地でもあります。サンフランシスコと同じようにIT・テクノロジー系などの企業が多く集まることから、第二のシリコンバレーと称される街です。

 

こういったエリアで留学することで、語学のみならずさまざまな経験を得ることができます。通常では得られない人脈や体験、チャレンジ精神を養えるエリアと言えます。

出願に必要な書類について

専攻するプログラムや学校の方針によっても異なりますが、出願に必要なのは最終学籍の成績証明書および卒業証書です。預金残高の証明書と、志望動機書すなわちエッセイも必要となります。なおこれらの文書および書類は、全て英文による記述が必須です。卒業証明書と成績証明書に関しては、日本の学校の在籍時に早めに依頼しておきましょう。
TOEFLは61以上、IELTSは5.5〜6.0が必要となってきます。EIKENに関してはPre-1、平均的なスコアとして求められるのは以上ですが、こちらもカレッジによって異なるため先に確認しておきましょう。当然のことではありますが、海外へと渡航する以上パスポートのコピーも必須です。

シアトルセントラルカレッジ(Seattle Central College)


シアトルセントラルカレッジは、1,200校以上にもおよぶアメリカ国内のコミュニティカレッジにおいてTIME誌のベスト校に認定されたこともある学校です。毎年70ヶ国以上もの国からの留学生を迎えており、米国で最も多様な文化を持った大学と称されています。学費および滞在費など、合計の相場額としては2万USドルが目安です。

 

大学編入はもちろん準学士・学士号プログラム、高校卒業資格取得プログラムなど幅広く提供しています。職業訓練プログラムも実施しており、卒業後の道も充実しているのがメリットです。シアトルのダウンタウンからは、坂道を登って20分弱の距離にあります。都心部にあり、学校の終わりに出かけることも容易です。

 

在米20年の日本人スタッフも在籍しており万が一の際にも安心です。

Seattle Central College(シアトルセントラルカレッジ)

サウスシアトルカレッジ(South Seattle College)


サウスシアトルカレッジでは130ものプログラムが提供されています。特にリベラルアーツはどこのコミカレにあるわけでもなく、まだ専攻が決まっていない方にはおすすめです。また、大学内に常に警備員が配備されており非常に安全なキャンパスです。コロンビア大学やペンシルバニア大学への編入実績もある、大学編入に強いコミカレです。
学費は年間1万ドル程度となっております。

South Seattle College(サウスシアトルカレッジ)

ベルビューカレッジ(Bellevue College)


シアトルとワシントン湖の中間にあるのが、ベルビューカレッジです。ワシントン州の中では3番目に広大なカレッジであり、60種類以上もの大学編入コースを持ちます。滞在方法は学生寮もしくはホームステイで、特に寮は人気であるため早めに申し込みましょう。

 

マイクロソフト本社などがある近隣の治安が良く、全米3位に選ばれるほどの安全な街に所属しています。日本人のディレクターが在籍しており、留学に不安を抱えている方も安心です。教育方面も手厚く質の高い授業内容と、サポートも充実しています。100種類にもおよぶ職業訓練コース、7種類の学士号コースを開講している上に数々の高レベル大学への編入実績も持ちます。年間の学費および滞在費の目安は、2万6,000ドルです。

Bellevue College(ベルヴュー・カレッジ)

カスケーディアカレッジ(Cascadia College)


ワシントン州の中でも、比較的新しい大学となるのがカスケーディアカレッジです。シアトルから約20kmほど離れた、ボセルという都市に位置している学校です。
学生の数も3,000人と小規模ではあるものの、ワシントン大学所有の一部のキャンパスを共有しているためさまざまな施設を利用できます。これによりワシントン大学への編入率が高いのが魅力であり、コンピューター科学やアプリ開発など、テクノロジー系に強い学校と言えます。IT・テクノロジー分野への就職を考えている方は、検討すると良いでしょう。年間の学費と、滞在に要する費用の目安としては2万ドル前後です。

Cascadia College

グリーンリバーカレッジ(Green River College)


グリーンリバーカレッジは、シアトルから約30分ほど離れた場所にある大学です。1965年に設立された学校で、140エーカーもの広大な敷地面積を誇ります。キャンパス内は緑に囲まれ、最新の設備・施設が整った良好な学習環境を持つ学校です。

 

学生数は1万人ほどで、そのうちの約15%が50ヶ国からなる留学生となっています。親身になってくれるスタッフと学生へのケアの充実、キャンパス内に住居を持つなど留学生にとって過ごしやすいキャンパスと言えるでしょう。2年制の4学期、男女共学の公立校であり年間の学費は1万ドル程度で滞在費の目安は700ドルほどとなっています。

Green River College(グリーンリバーカレッジ)

ハイラインカレッジ(Highline College)


ハイラインカレッジは、シアトルから南へと20分ほど進んだ場所にあるデモイン市に位置しています。非常に珍しく国籍制限を設けている大学であり、全学生の約1%しか日本人は入学できません。1961年に設立された大学で、1学期および1学年単位の留学プログラムが用意されています。

 

コンピューターセキュリティや国際ビジネス・貿易関連など、さまざまな学部で学士号が取得可能です。卒業生はアメリカのトップクラスの大学に加えて、日本国内のトップの大学にも編入ができます。進学、就職ともに有利な学校と言えるでしょう。年間の学費および滞在費を合わせた額としては、2万ドル前後とされています。

Highline College

ピアスカレッジ(Pierce College)


ピアスカレッジはシアトルより車で約30分ほど南下した場所にある、2年制カレッジです。アメリカ国内における、2年制カレッジの中でも上位10%にランク付けされました。2つのキャンパスを持ち、双方ともに緑が豊かで設備も充実しています。学生クラブや音楽・スポーツイベントなど、学生にとって魅力的な催しも多いです。

 

教師陣に定評があり、優れた指導のもと世界中から集った留学生が準学士号・学位などの取得に励んでいます。貴重なキャリアスキルを習得できるプログラムが用意されており、コンピュータやビジネス・教育などさまざまな分野に対応可能です。学費および滞在費の目安となっている金額は、年間でおよそ2万ドル近くとなっています。

Pierce College

エバレットコミュニティカレッジ(Everett Community College)


エバレットコミュニティカレッジは、敷地内に学生寮を持つ米国内でも珍しい大学です。学生寮内には生活に必要とされるものが揃っているだけでなく、住み込みスタッフのサポートもあるため安心して留学できます。

 

創立は1941年であり、およそ19,000人の学生を擁する学校です。留学生の数は全体の1割であり、学生寮の半数がアメリカ人の学生です。年間にかかる学費(3学期分)は、およそ9,100ドルとなっています。教科書や教材、寮費および滞在費などを含めると2万ドルほどです。

 

医療や芸術系などさまざまな学科がありますが、中でも特徴的なものとして航空整備学が挙げられます。取得単位は多いものの、卒業後の進路の幅を広げるプログラムと言えるでしょう。

Everett Community College(エバレット・コミュニティカレッジ)

まとめ

自然が豊かで過ごしやすい都市・シアトルは、最高の教育を受けられる絶好の留学スポットの1つと言えます。手厚いサポートや高レベル大学への編入、職業訓練プログラムや学士号取得など目的に合ったキャンパスを探すのが大切です。

呑村紗也佳

アメリカの語学学校・コミュニティカレッジを卒業。私にとって海外留学は、「それまで持っていた常識や当たり前を180度覆し、価値観がぐんと広がった」そんな経験でした。もともと留学や海外に興味はなかったですが、両親が留学を勧めてくれたのをきっかけにオーストラリア・カナダ・アメリカで計4年ほど海外生活を送りました。

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