アメリカへの社会人留学の5つのタイプ!必要なビザや費用は?


アメリカに社会人留学をしたいけれど、どのような種類のビザを取得すればよいのかわからなくて、悩んでいる人もいるのではないでしょうか。この記事では、そのような人のために、社会人留学で必要になるビザの種類や英語力、必要となる費用などについてご紹介します。

社会人留学の5つのタイプ

社会人がアメリカに留学するための方法は、非常に多くの種類があります。それぞれの方法には特徴があるので、自分に合った方法を選んで留学することが、社会人留学を成功させる重要なポイントになります。そのためには、それぞれの方法でどのようなビザが必要になり、どのくらいの英語力が必要になるのかということを、しっかりと確認しておく必要があります。

①語学留学

社会人がアメリカで留学する方法の一つが語学留学です。語学力を鍛えるためにできる留学の方法ですが、特に長期語学留学では期間が長い分、しっかりとした実力が身につきやすくなります。

アメリカで一般英語を学べる語学学校一覧

②ビジネス英語留学

社会人留学の方法としてはビジネス英語習得のための留学も人気があります。ビジネスで使う英語に特化しているため、仕事に使いやすい英語を学べるのが大きなメリットになっています。

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③英語試験対策留学

社会人留学の中には、英語試験対策のためにすることができるタイプのものもあります。この種類の留学の特徴としてあげられるのは、英語試験対策のための授業を集中して受けられることです。短期間の留学でも、英語試験の成績を大きく向上できる可能性があります。

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④エクステンション留学

社会人留学の方法の中には、最近注目されるようになった新しいタイプのものもあります。エクステンションという方法で留学する方法も注目されていて、従来の留学の方法よりもさらに幅広い分野のことを学習できるのが、この方法のメリットになっています。

UCSD付属語学学校(カリフォルニア大学サンディエゴ校エクステンション)

⑤コミカレ・大学・大学院留学

社会人留学をしたい場合には、専門学校以外の場所で勉強を学ぶこともでき、アメリカ国内にある正規の大学で勉強することも可能です。大学で勉強することのメリットとしてあげられるのは、より専門性の高い教育を受けられることです。アメリカにも日本と同じようにさまざまな種類の大学がありますが、大きくわけると3つのタイプの学校に分類できます。

 

その中の一つがコミカレで、これは日本でいうと短期大学にあたるものです。修学する期間が短いぶん、通常の大学よりも気軽に勉強に取り組みやすいのがメリットになっています。その他に社会人留学ができる場所としては、大学や大学院があります。これらの学校で勉強をするためには高度な英語力が必要になる場合も多く、特に大学院で勉強するためには授業をしっかりと理解できるようにするために、渡米前に十分な英語力の習得が必要です。

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短期語学留学を成功させるためのポイント

社会人がアメリカに留学するための方法の中でも、気軽に実行しやすいことで人気があるのが短期語学留学です。語学力の向上のために短期間だけアメリカ国内で勉強をするのがこの方法の特徴で、期間は短くても集中して学習すれば効果的に英語力を伸ばすことができます。

 

短期語学留学で必要となるビザは留学する期間によって違います。3か月未満の社会人留学の場合には、ビザ免除プログラムという制度が適用されるので、ビザを習得しなくても現地で語学の勉強ができます。ただし3か月未満であっても、1週間当たりに受ける授業時間の合計が18時間を超えている場合には、F-1ビザを取得する必要があります。

 

短期語学留学をする場合には、留学をする前に高度な語学力を持っていなくても、現地での授業についていける場合が多いです。そのために、英語力が高くない人でも気軽に留学できるのがメリットです。短期語学留学はアメリカ国内に滞在する期間が短いために、留学のために必要となる費用が少ないことも特徴です。3か月程度の短い期間の留学ならば、授業料や現地での生活費を合計しても50万円から100万円程度の費用が平均的です。

長期語学留学を成功させるためのポイント

語学力を向上させるためにアメリカに社会人留学したい場合には、長期語学留学を選ぶこともできます。短期留学よりも時間をかけて現地で語学力を学ぶことができる分、留学する前より大幅に語学力が向上できることも多いです。

 

アメリカで長期語学留学をするために必要となるビザは、F1ビザです。これは学生のためのビザで、3か月以上アメリカで留学をする場合などに必要となるビザです。長期語学留学をおこなうためにはあらかじめ一定の語学力も必要になりますが、基礎的なことからしっかりと教えてくれるような学校で語学を学習するならば、語学力が非常に低い人でも勉強についていける場合もあります。

 

長期語学留学は、アメリカ国内に滞在しなければいけない期間が短期語学留学よりも長い分、必要となる費用もその分多めになります。6か月程度の長期語学留学の場合でも授業料や生活費を合わせて、250万円程度の予算が必要になります。

 

1年間にわたって長期語学留学をしたい場合にはさらに多くの費用が必要になり、授業料や滞在費などを合計すると500万円程度の費用がかかるのが一般的です。長期語学留学を成功させるためには、あせらずにじっくりと語学の勉強に打ち込むことが特に重要になります。

ビジネス英語留学を成功させるポイント

ビジネス英語留学も、社会人留学の方法として人気がある方法です。ビジネス英語留学をすることのメリットとしてあげられるのは、ビジネスで使用するための英語を専門に学べることです。自分のおこなっている職業に関連したビジネス英語を学べる学校もあり、より専門的な語学力を習得できます。ビジネス英語を効率的に学習するためには、基本的な語学力を習得しておいた方がおすすめです。

 

ビジネス英語留学をするためにもビザが必要になる場合がありますが、留学の内容によって必要となるビザが異なります。3か月未満でなおかつ週の授業時間が18時間未満のビジネス英語留学の場合には、ビザを取得しなくても、アメリカでビジネスのための英語を学ぶことができます。3か月以上かもしくは3か月未満でも週の授業時間が18時間を超える場合には、F-1ビザを取得することが必要です。

 

ビジネス英語留学のために必要となる費用は勉強をする期間によって異なり、3か月程度のビジネス英語留学ならば、授業料や滞在費などを合わせて50万円から100万円程度の予算があれば十分な場合が多いです。ビジネス語学留学を成功させるためには、実際に仕事で英語を使用する場面を想定しながら英語を学習するのが効果的な方法です。

語学試験対策の留学を成功させるポイント

社会人も語学試験対策のためにアメリカに語学留学することができます。このタイプの留学の特徴としてあげられるのは、試験で良い成績をとるために必要となる語学の能力が効率的に身につけられることです。語学試験の成績を向上させるための専門的な授業を集中して聞けるところが、他の留学方法との違いになっています。どの程度試験の成績を上げたいかによって、留学前に必要となる語学力も違ってきます。

 

語学試験対策のための社会人留学をするためには、ビザの取得が必要となることもあります。ビザが必要になるのは3か月以上にわたって語学試験対策の留学をおこなう場合です。いずれの場合にも取得する必要があるのはF-1ビザという種類のビザです。上記以外の語学試験対策の場合には、ビザの取得は必要ではありません。

 

語学試験対策の社会人留学も留学する期間によって必要となる費用が異なり、3か月程度の短い留学なら授業料や滞在費を合わせて50万円から120万円程度の費用があれば、留学ができる場合が多いです。語学試験対策のための社会人留学を成功させるためには、語学の勉強と一緒に、試験問題を解く練習も多くおこなうことが重要です。

エクステンション留学を成功させるポイント

新しいスタイルの社会人留学として人気があるのがエクステンションです。エクステンションが従来の社会人留学と違っている点は、語学以外のことも一緒に学べることです。ビジネスに関する知識やマーケティングの知識を学ぶことができる、エクステンションの講座もあります。

 

英語だけでなく、より幅広い知識を留学で身につけたい人にも最適な留学方法です。エクステンションで社会人留学をする場合には、語学以外の授業も理解できるくらいの英語力が必要になります。

 

エクステンションで社会人留学をする時にもビザが必要となる場合があり、エクステンションの講座が3か月以上にわたって開講されるような場合には、F-1ビザの取得が必要になります。期間が3か月未満でも、エクステンションの講座が一週間に18時間以上開催される場合には、F-1ビザの取得が必要です。

 

エクステンションで社会人留学をするために必要な費用も留学する期間によって違いがあり、6か月間程度現地で勉強をする場合には、授業料や滞在費を合わせて平均して400万円から500万円程度の費用が必要になります。エクステンションの社会人留学を成功させるためのポイントとなるのは、どのようなことにも興味を持って、積極的学ぶ姿勢を大切にすることです。

コミカレの留学を成功させるポイント

アメリカに社会人留学をしたい場合には、大学などの高等教育機関で学ぶこともできます。アメリカで社会人留学ができる高等教育機関の中でも、高い語学力を持っていない人でもおこないやすいのがコミカレでおこなう社会人留学です。

 

コミカレとはコミュティ・カレッジのことで、日本の短大と同じように就学期間は2年間になっています。コミカレは一般の大学と比較すると入学試験も簡単なことが多いので、留学前にそれほど英語の能力を身につけなくても、留学ができるのが特徴です。

 

コミカレで社会人留学をしたい場合に必要となるのはF-1ビザで、このビザを取得しておけば3か月以上の長期の語学留学が可能になります。

 

コミカレはアメリカの一般の大学よりも授業料が安いのが特徴で、授業料が安いコミカレならば年間5000ドル程度の授業料で勉強できます。これは1ドル110円として計算すると年間55万円程度の費用です。授業料が高めのコミカレでも、年間の授業料は10000ドルほどです。

 

この他に滞在費や生活費を合わせると少なくとも1年あたり300万円から400万円程度の費用が必要です。コミカレの社会人留学で成功するためのコツは、勉強をするコミカレをしっかりと選んでから留学することです。

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大学での留学を成功させるポイント

社会人が本格的に語学などの勉強をしたい場合には、大学に留学するのが効果的な方法です。他の教育機関と比較しても高い専門性を持っているために、より深く必要な知識を学ぶことができます。

 

アメリカの大学に社会人留学をするために必要となるのはF-1ビザで、このビザを取得しておけば現地で長期間アメリカで勉強をすることが可能になります。

 

アメリカの大学に社会人留学をするためには、十分な語学力も必要になり、授業の内容を理解できる程度のヒアリングの能力は必須になります。聞き取りの能力に自信がない人は、あらかじめ国内で語学力を十分鍛えてから留学をした方が、大学での勉強も進めやすくなるのでおすすめです。

大学で社会人留学をするために用意する必要があるのは、授業を受けるための費用です。アメリカの大学の授業料はコミカレの授業料よりも平均的に高くなっています。州立の大学でも年間24000ドルほどの授業料が必要で、1ドル110円で計算すると264万円程度になります。

 

これに生活費や滞在費を加えると合計で少なくとも500万円程度の費用が1年あたり必要になります。大学での社会人留学を成功させるためのポイントは、留学する前に十分な語学力を身につけておくことです。

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大学院での留学を成功させるポイント

大学よりもさらに専門的な勉強がしたい人は、大学院に社会人留学をすることもできます。アメリカにある教育機関の中でも一番高度な教育を教えている期間であることから、非常に専門性の高い知識も学ぶことができます。

 

大学院に社会人留学をする時にも必要となるビザはF-1ビザです。ビザを取得しただけではアメリカの大学院で勉強するためには不十分で、しっかりと知識を吸収できるようにするためには、十分な語学力も必要になります。

 

大学院では非常に専門的な内容の授業を教えていることも多いために、使用されている英単語も日常生活であまり使用されないようなものが使われることも多いです。そのために、授業の内容をしっかりと理解するためには、大学院で勉強する専門分野に関する英単語を一通り学習しておく必要があります。

 

アメリカの大学院の1年あたりの平均的な授業料は、日本円にすると250万円から400万円程度です。州立の大学院よりも私立の大学院の方が授業料が高い場合が多いです。授業料の他に生活費や滞在費が必要となるため、合計すると500万円から700万円程度の費用が必要になります。

 

大学院の社会人留学を成功させるためのポイントは、留学をする前にできるだけ語学力を向上させておくことです。

まとめ

アメリカに社会人留学をするための方法について紹介してきました。社会人留学をするための方法は種類が豊富にあるので、自分に合った方法を選んで留学ができます。留学する期間によってはビザが必要になる場合もあるので、事前にしっかりと申請しておく必要があります。

酒井大輔

大学時代にアメリカ/カナダをバスで横断。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ワシントン、ニューヨークなど様々な都市を3か月かけて巡りました。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の付属語学学校に通った後、MBAに進学。家族と2年間サンディエゴで暮らしました。

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