アメリカでの留学費用目安を解説!物価や節約術までまるわかり


一般的に語学を学んでから形になるまでには、最低3ヶ月が必要と言われています。そのため、留学にかかる費用はまず3ヶ月を一つの区切りと考えるのがいいでしょう。ここではアメリカに滞在した場合の3ヶ月、6ヶ月、そして1年の留学費用の目安を解説します。

ケース別の留学期間から考える

Point

生活体験:2週間~1か月

英語力向上:3か月~半年

進学:半年~

アメリカに留学する目的は、お試し留学や大学を見据えたものなど人それぞれです。留学費用の目安を算出する前に、自分がどのような目的でアメリカに行きたいと考えたのか、その理由をはっきりと意識することが大切です。

 

例えば、アメリカ生活を体験したいと考えるなら2週間から1ヶ月の期間が目安となります。1ヶ月程度では英語がペラペラになることはありません。しかし、英語に慣れることは可能ですし、2週間以上あればアメリカの色々な観光地に行くことができますし、人々との交流も濃密なものになるでしょう。

 

留学にそれなりの成果を求めるなら、やはり3ヶ月から半年は必要です。語学力が飛躍的に高まるのがこの時期だと言います。上達度は人によって個人差がありますが、半年も経てばネイティブの会話にはそれなりに対応することができます。

 

使える英語力を身に着けたいなら、半年から1年が目安です。半年が経過すればかなりの力が付いています。知り合いも増えているはずですし、生活の苦労も減って学習に集中できる期間です。ここで頑張ることでアメリカの大学や専門学校に入学する力も身につくでしょう。

 

実際、アメリカの大学の準備に半年から1年かけることは多いです。進学に限らずとも1年間もアメリカで生活していれば、TOEICやTOEFL、英語検定といった資格取得に役立ちますし就職の際にも自信を持ってあなたのアメリカ生活の経験をアピールできます。

授業料のポイント

Point

格安語学学校:$150/週

高い語学学校:$400/週

アメリカ留学にかかる費用は大きく3つに分かれます。その内訳とは授業料、滞在費、そして航空券代の3つです。この金額はどの学校を選ぶのか、どの地域を選ぶのか、滞在の形式は何なのか、などで大きく差が出る場合がありますから、それぞれのポイントについて解説します。ここでは授業料について解説します。

 

授業料ですが、これは学校ごとの差が大きい分野です。週20時間の1週間コースを例にすると、安いところで150ドルくらいから、高いところだと400ドル以上かかることもあります。

 

ちなみに地方は安く都市部は高いという傾向があります。では、安くする方法は何かないかといえば、「長期割り引き制度」を活用することをおすすめします。

 

一括の前払いで長期コースを支払うと授業料が安くなるプランです。多くのアメリカの語学学校が取り入れているので選択肢は豊富にあります。特に都市部にある授業料の高い学校は取り入れているケースが増えているので、探してみましょう。

 

注意点は、途中でのコース変更やキャンセルができない場合があることです。そのため、事前にパンフレットやホームページなどでキャンセル規定をよく読んでおくようにしてください。

 

もう一つの注意点は授業料が極端に低い学校もあることです。これは都市部に多く、他と比べて半分から4分の1など極端に低いところは、学ぶ環境が整備されていない可能性があるので避けるのが無難です。

授業料以外で学校に支払う費用

項目費用
入学申請料$155
滞在費$150~300/週
滞在手数料$100~200
空港出迎え費$100

アメリカの学校に支払う費用は授業料だけではありません。入学申請料や滞在手数料など、他に支払うべきものがあるのでひとつひとつ見ていきます。留学費用は授業料の他にテキスト代がかかる場合も多いので、パンフレットやホームページなどで確認しておくと安心です。

 

次に入学申請料がかかります。入学申請料は学校により金額はことなりますが、だいたいの相場は155ドル前後です。申請料が授業料に含まれる場合と含まれない場合があるので、こちらも確認しておいてください。

 

滞在費は都市や地方など住む予定の場所により大きく変わる分野です。大都市や観光地は物価が高いので、自然と滞在費も高くなります。

 

例えば、人気の留学地サンディエゴでホームステイする場合を例にすると、朝夕の朝食付きの場合は1週間に200ドルから300ドルが相場です。3ヶ月滞在するなら2500ドルから3000ドルはかかる計算となります。これが地方になると150ドルから200ドルで滞在費が済む場合もあり、こうした違いを考慮して留学先は選んでください。

 

滞在手数料がかかる場合もあります。これは滞在費に含まれないものと、デポジットとして含まれるケースがあります。相場は100ドルから200ドルです。現地空港出迎え費というのもあります。これは空港からステイ先まで送り届けてもらえるサービスで、こちらも100ドル前後が相場となります。

渡航費用の内訳と気をつけるポイントは?

項目費用
往復航空券15万円
海外旅行保険20万円/年
パスポート申請料1.1~1.6万円
学生ビザ申請料$360

渡航費用は留学費用にはかならず入ってくるものです。チケット代金だけではないので、それぞれの費用の内訳を見ていきます。まずは、往復の航空券です。アメリカに留学する場合の往復航空券の費用は、だいたい15万円前後は必要です。もちろんどの都市に行くかにより金額は異なります。またどの航空会社を選ぶのか、渡航の時期はいつか、OPENかFIXかなどによっても値段は異なるので注意してください。

 

次に、海外旅行保険です。3ヶ月パックの相場は約5万円です。こちらも保険会社や契約期間や契約内容により金額は前後します。半年パックの場合は倍の10万円前後を想定しておくといいでしょう。

 

パスポートの申請料も必要です。5年間有効なものと10年間有効なもので金額は異なります。5年間の場合は1万1000円、10年間は1万6000円です。もしすでにパスポートを持っていて期限が気になる場合は、残存期間の1年以内から更新可能になるので、手続きしておくことをおすすめします。

 

そして学生ビザの申請料も必要です。こちらの目安は360ドルです。アメリカ大使館に詳しい情報があるので、ホームページで確認しましょう。

 

そして忘れてはならないのが、空港に行くまでの交通費です。成田空港は千葉県にある空港ですが、都内からでも意外と費用がかかります。地方都市の在住者は成田空港に移動するのに、飛行機を利用する必要があるかもしれません。場合によっては宿泊して利用することもあるので、事前にプランを考えておきます。

現地でかかる費用の内訳

項目費用
ランチ$5~10/食
交通費$70/月
交際費3万円/月

留学費用には授業料や渡航費用の他に、現地でかかる費用もあります。これは交通費や食費、お小遣いや交際費などです。こうした費用はアメリカに暮らしてみてはじめて分かる分野でもあります。そのため、しっかりと解説しましょう。

 

ホームステイで滞在する場合、滞在費には食費が含まれるプランが多いです。ただ朝夕2食付きのプランとなる場合も多く、それ以外のランチ代などは別途支払わなければなりません。そのため、日々のランチ代金はどれくらいになるのか計算する必要があります。地方都市か都市部かにより外食費は大きく異なります。

 

カフェでランチする場合は5ドルから8ドルがかかり、10ドルを超えるとリッチな昼食が楽しめると考えておくといいでしょう。もちろん自炊すれば節約することが可能な費用でもあります。

 

現地でかかるお金には交通費も入ります。アメリカにはバス乗り放題の定期券のようなものがあり、1ヶ月パスのような形で購入します。18歳以下ならユースパスを購入できるので、さらに安く済みます。1ヶ月の相場は70ドル前後です。3ヶ月滞在するなら2万円前後を見ておきます。徒歩通学や自転車通学が可能な学校も多いので、交通費を浮かしたい場合は滞在先を慎重に選んでください。

 

最後にお小遣いや交際費があります。個人差が大きい分野ですが、せっかくアメリカに留学するわけですから色々な場所を訪れたり、交流したりしたいでしょう。1ヶ月3万円前後から考えておくことをおすすめします。

滞在費と航空券代を節約するポイント

Point

滞在費:物価は郊外が安い

航空券:オフシーズンのFIXタイプが安い

留学費用を安く済ませるためには、かかる費用の内訳とそれぞれの節約するポイントを抑えておくといいでしょう。ここでは滞在費と航空券代を節約するポイントを解説します。

 

滞在費を節約する上で大切なのは、どの都市を選ぶのかということ。都市部と地方では生活費がかなり異なります。日本も都市部と地方で最低賃金が違ったりしますが、それはアメリカのほうが顕著です。

 

アパートの賃貸料金を例にすると、ニューヨークで物件探しをするなら10万円以上は覚悟しなければなりません。これが小さな田舎町を選べば3万円から6万円のゾーンで探せます。学ぶ場所で5万以上変わってきます。もちろん食費や日用品、衣料品といった分野でも物価は異なりますから、事前にだいたいの物価を調べておくことは大切です。

 

渡航費用を節約するポイントには時期が大切です。ゴールデンウィークや年末年始といった旅行シーズンは、日本から渡米する人が多いのでチケット代金はぐっとあがります。これがオフシーズンになるとピークの半額以下になることもあるので、渡米する時期はしっかりと選んでください。チケットの種類も金額に反映されます。

 

往復航空券には帰国日が設定されているFIXタイプと、自由に設定できるタイプがあります。より安くなるのはFIXタイプです。3ヶ月前後の短期留学なら、帰国日の予定が立てやすいのでFIXタイプにするといいでしょう。

留学費用をシミュレーション

それでは実際にはどれくらいの見積もりとなるのか、留学費用をシミュレーションしてみましょう。ここでは人気留学先のひとつ、サンディエゴで私立語学学校に入学することを想定して費用の内訳と総費用をシミュレーションしてみます。期間は3ヶ月間を想定しているので、半年の場合は2倍、1年間の場合は4倍で計算してください。

 

授業料は3ヶ月で約30万円、ここに入学申請料(1万5000円)、滞在費(30万円)、滞在手数料と現地空港出迎え費(2万円)がかかります。学校に支払う費用は合計で63万5000円です。渡航費用は往復航空券のFIXタイプで計算します。サンディエゴなら15万円がかかり、ここに海外旅行保険とパスポートの申請料、学生ビザの発行手数料が必要です。渡航費用の合計は約25万円です。

 

現地でかかる費用もあります。ランチ代金や交通費、そしてお小遣いや交際費です。個人差が大きい分野ですが、ランチ1食を6ドルと計算して約4万5000円と見ておきます。交通費は3ヶ月分のパスを購入した場合を想定して約2万円、お小遣いは1ヶ月3万円で計算します。合計の費用は9万5000円です。

 

さて、これですべての費用の内訳が出揃いました。すべての費用を足し合わせると107万5000円となります。これが3ヶ月間サンディエゴの語学学校に通った場合のシミュレーションです。だいたい日本の私立大学の1年間の授業料に相当することが分かります。

留学が決まったらお金の準備をしておこう

留学するときはまとまったお金が必要です。しかし現金を持ち歩くのは危険。トラベラーズチェックやクレジットカード、銀行送金といったお金の管理方法にはいくつかのものがあるので活用方法を解説します。

 

トラベラーズチェックは旅行小切手のこと。旅先でサインと番号を照合することで現金化するものです。本人しか使用できないので落としても安心、再発行もしてくれるというメリットがあります。現金と同じように使えて、換金率や手数料でみてもお得な方法です。

 

活用術でおすすめなのは、クレジットカードの国際ブランド(VISAやマスターなど)が発行しているトラベラーズチェックを利用することです。日本の銀行のものは使用できない可能性があります。ちなみに、サインはパスポートで記入するときと同じものにしましょう。

 

クレジットカードも1枚あれば便利です。アメリカはカード先進国ですから、ホテルやレストランはもちろん、スーパーやカフェなど様々な施設で対応しています。身分証明代わりにもなり、いざというときはキャッシングできることも魅力です。カードの種類はこちらも国際ブランドを活用することをおすすめします。

 

現地で銀行口座を開いて送金することも可能です。留学が長期にわたる場合におすすめな方法で、口座を開けば家族に送金をお願いすることができます。この場合は協力が必要になるので出発前に家族にお願いできないかきちんと準備しておきましょう。

滞在スタイルはホームステイ、寮、アパート

留学費用の総費用で大きな負担となってくるのが、滞在スタイルつまり住居費です。滞在スタイルは大きく分けてホームステイ、寮、アパートの3つに分かれます。

①ホームステイ

初めての留学におすすめなのはホームステイです。一般家庭(ホストファミリー)のひと部屋を間借りして、そこの家族と共同生活します。机やベッドといった生活に必要なものはホストファミリーが用意してくれるので、日本から持っていくものが少なく済みます。通常、朝夕の2食付きなところもうれしいポイントです。

 

ステイ先はあなたが通う学校がチェックしてくれるので、手配から実際に住むまでスムーズに進むこともポイントです。ホストファミリーと交流でき、日常で英語を使うので語学力向上にはピッタリとした環境となります。

②学生寮

学生寮を準備している学校もあります。学生寮は二人から4人までの相部屋が主流で、一人部屋は稀です。そのためバスルームやキッチンなどは共同使用するケースが多くなります。

 

食事はカフェテリアでとり、セルフサービスでビュッフェ形式が多いです。メリットは寮がキャンパス内にあるケースが多く、学生生活を満喫できる点や寮生と仲良くなりやすい点です。

③アパート

アパート生活という選択肢もあります。一人暮らしとルームシェアの大きく二つに分かれます。一人暮らしができる点は魅力的ですが、家賃や光熱費などは当然自分負担となるので、費用は高まることは注意してください。

アメリカの物価について

アメリカへの留学費用はどこを選ぶかで大きく異なる場合があります。なぜならアメリカは州によって物価や税率が異なるからです。アメリカは地方自治の伝統を持っていて、州税というのがあります。物価に関係するのは消費税で、こちらも州によりバラバラです。

 

消費税の税率のボリュームゾーンは6%から9%です。日本が10%ですから、実は日本よりも低いところが多くなります。それでは税率の安い州はどこでしょう。

 

オレゴン、モンタナ、デラウェアはもっとも税率の低いエリアです。その税率はなんと0%です。買い物をしても税金がかかりません。特にオレゴン州は自然が豊かで学習環境がよく、留学先にも人気のエリアとなっています。ただし、この3つの場所は物価が特に安いわけではありません。生計費指数で示される物価の低い場所は以下の3つのエリアです。

 

もっとも安いのはアメリカ南部に位置するミシシッピ州です。生計費指数は87.7となり、食費や住宅費、医療費などを安く抑えられます。第2位は同じく南部のテネシー州です。生計費指数は89.9となり、特に住宅費のやすさで知られます。1年以上の長期留学なら、費用を抑えられるでしょう。第3位となるのは、こちらも南部に位置するケンタッキー州です。生計費指数は90となり食品や日用品が安く手に入ります。このようにアメリカでは南部の街が物価が低い傾向にあります。

まとめ

留学費用のそれぞれの内訳から、実際の費用総額と節約のポイントや留学生活のガイドなどを解説しました。3ヶ月の滞在で100万円以上はかかってくることが分かりましたが、ここで説明したのはあくまでも目安。滞在するなかで思わぬ出費となることもあるので、総費用をシミュレーションしたらそこにプラス10万円くらいは余裕をもって予算を組んでおきましょう。

酒井大輔

大学時代にアメリカ/カナダをバスで横断。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ワシントン、ニューヨークなど様々な都市を3か月かけて巡りました。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の付属語学学校に通った後、MBAに進学。家族と2年間サンディエゴで暮らしました。

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