アメリカ留学のOPTとは。条件、手続き方法、取得可能なカレッジ・大学

OPTとは

Point

対象者:学生ビザ(F-1ビザ)保有者

就労可能期間:12か月

職種:専攻と関連するもの

OPTとはOPTIONAL PRACTICAL TRAINING(オプショナルプラクティカルトレーニング)の略で、学生ビザ保有者が働くことができる期間のことです。

 

学生ビザ(F-1ビザ)アメリカでは通常働くことができませんが、OPTを取得することで専攻分野と関連のある職種という条件付きで働けるようになります。

 

F-1ビザを持っている留学生は、最長12カ月のOPTを取得することが可能です。

 

なお、OPTは学位レベルごとに取得することができるため、コミュニテイカレッジでAssociate Degreeを得た後に1年間のOPTを取得し、さらにその後4年制大学でBachelor Degreeを得た後にさらに1年間のOPTを取得することが可能です。

Pre-completion OPTとは

Point

Pre OPT:在学中

OPT:卒業後

注意点:合計12か月間までの就労

Pre OPTとも呼ばれている制度です。「OPT」というと通常は卒業後に就労することを指しますが、在学中にもOPTを実施することが可能です。

 

授業期間中は週20時間以内、休暇中はフルタイムでの勤務が可能です。注意点としては、Pre OPTもOPT期間に含まれるため、合計して12か月までしかOPTをすることができません。

 

そのため、Pre OPTは取得せず、卒業後に12か月のOPTをすることが一般的です。

STEM OPTとは?アメリカ OPT延長できる?

OPTは通常延長はできません。

 

ただし、2016年より特定の理数系分野の専攻(工学、数学、物理科学など)学位を取得した留学生のみ、OPTを24ヶ月延長する事ができるようになりました。

 

このSTEM OPT Extensionを申請するには、雇用主がE-Verifyプログラムを利用していることも条件となっています。

OPT保有者は何ができるの?

OPTを取得する事によって、学校での専攻を活かしアメリカで就業することができます。

 

ここで注意が必要なのが、必ず専攻に直結する仕事でなければなりません。

 

OPTでの就労は卒業後に限らず在籍中も認められており、雇用形態は正規従業員でもアルバイトでも大丈夫です。最長12ヶ月間、アメリカで働く事が出来ます。

OPT取得方法

①学校担当者(DSO)にOPTの申請を依頼

通常、学内でOPTについてのセミナーが実施されますので、まずはご参加ください。

②学校担当者(DSO)がStudent and Exchange Visitor Information System (SEVIS)に申請

I‑20およびCertification of Eligibility for Nonimmigrant Student Statusを学校担当者がSEVISに送り手続きをします。

 

その後、OPT期間用のI-20が発行されます。

アメリカビザ SEVIS(セビス)について

③I-20およびI-765を移民局(USCIS)に提出
I-765は下記よりご確認いただけます。

I-765フォーム(移民局サイト)

申請に関する留意点

  • 就職場所が内定していなくても問題はありません。
  • 基本的には、専門学校、準学士号・学士号・修士号・博士号を現地の大学で取得する留学生対象ではありますが、大学附属の語学学校などでも、OPT取得が可能な場合があります。
  • 申請〜取得までに最低でも90日間はかかるとみて、申請作業を進めてください。

OPTで就職するには?求人あり?


OPTはいわばインターンシップのようなものであり、現地学生が就労する通常の企業が受け入れていれるとは限りません。 OPT学生の受け入れ体制が整っている就職先を見つけることが必要になります。

 

OPT企業紹介をサービスしている会社をウェブサイトで見つけることはもちろん、アメリカではディスコインターナショナル社が運営するキャリアフォーラムが毎年実施されています。

 

バイリンガルを対象にした、米国では最大級の就職フォーラムがボストンとサンフランシスコで開催されています。(都度変更あり)。

 

バイリンガルを求める日本企業も多く来ますが、ビザ支援のある現地起業も来ますので一度は参加してみるとよいでしょう。

OPT取得者の給料相場は?

OPTといえども、地元スタッフの給料に準ずる額が支給されます。働く場所や州・都市によって異なるので、働く前に詳しくチェックしておくと良いでしょう。

OPT終了後にアメリカで働き続けるには?

アメリカで働き続ける場合、OPTで就職した会社で、H1ビザ(非移民就労ビザ)に切り替えてもらうケースがほとんどです。会社に、必ずOPT就労前にH1ビザのスポンサーをしてくれるかどうか確認するようにしましょう。

 

H1ビザを取得するには、四年制大学を卒業している事が条件です。

OPTが取得可能なカレッジ・大学

OPT取得可能なカレッジ・大学は数多くございますので、こちらでは一部をご紹介いたします。詳細なリストは下部の「OPT対象のカレッジ・大学一覧(PDF)」をご覧ください。

OPT対象のカレッジ・大学一覧(PDF)

弊社は多くのOPT対象コミュニティカレッジ・大学の公式窓口となっておりますので、OPTに興味がある方はぜひお問い合わせください。

酒井大輔

大学時代にアメリカ/カナダをバスで横断。ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ワシントン、ニューヨークなど様々な都市を3か月かけて巡りました。カリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)の付属語学学校に通った後、MBAに進学。家族と2年間サンディエゴで暮らしました。

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