
Q. 留学生でもアメリカで銀行口座は作れる?作れます。パスポート、もう1つの身分証(学生証など)、アメリカの住所がわかる書類を持って支店に行けば、SSN(社会保障番号)がなくても開設できる銀行が多くあります。
Q. 口座は必要?半年以上の留学なら作るのがおすすめです。家賃の支払い、友だちとの割り勘(Zelleなど)、手数料の節約に役立ちます。3ヶ月ほどの短期なら、日本で作るデビットカードやWiseのカードで十分なことが多いです。
アメリカでは、家賃や携帯代の支払い、友だちとの割り勘まで、銀行口座とデビットカードがあると生活がぐっと楽になります。一方で、日本のクレジットカードだけで過ごすと、海外で使うたびに3〜4%台の手数料がかかります。この記事では、アメリカ留学で銀行口座が必要かどうか、留学生がよく使う銀行の比較、口座開設に必要なものと流れ、出発前に日本で準備したいカード、日本からの送金方法までをまとめて解説します。
NEED
アメリカ留学で銀行口座はなぜ必要?
ホームステイ以外の滞在では、家賃をアメリカの口座から振り込んだり、小切手で払ったりする場面があります。
アメリカでは、食事の割り勘などをZelleやVenmoといった送金アプリで払うのが一般的です。Zelleを使うにはアメリカの銀行口座が必要です。
日本のカードは使うたびに海外事務手数料がかかります。現地の口座のデビットカードなら、ドルのまま手数料なしで払えます。
生活費をドルで口座に入れておけば、為替を気にせず予算を管理でき、アプリで残高もすぐ確認できます。
留学の期間別:口座は作るべき?
| 留学の期間 | 口座の目安 | おすすめの方法 |
|---|---|---|
| 〜3ヶ月短期の語学留学 | なくても大丈夫なことが多い | 日本で作るデビットカード・Wiseのカード+クレジットカード |
| 3ヶ月〜1年語学留学 | 作るのがおすすめ | 住む場所が決まったら現地で開設。日本のカードは予備に |
| 1年以上大学・コミカレ | ほぼ必須 | 到着後すぐに開設。大学の近くの支店を選ぶと便利 |

BANKS
留学生がよく使うアメリカの銀行を比較
留学生がよく使うのは、全米に支店とATMがある大手銀行です。どの銀行も、おおむね24歳以下(Citiは23歳以下)なら月額の口座維持手数料が免除される口座を用意しています。
| 銀行・口座 | 月額手数料 | 免除の条件(例) | 開設時の入金 |
|---|---|---|---|
| Bank of AmericaAdvantage SafeBalance | $4.95 | 25歳未満、または1日の残高$500以上 | $25 |
| ChaseSecure Banking | $4.95 | 17〜24歳、または毎月$250以上の電子入金 | なし |
| Wells FargoEveryday Checking | $15 | 17〜24歳、または1日の残高$1,500以上など | $25 |
| CitibankAccess Checking | $5 | 23歳以下、または毎月$250以上の対象取引など | なし |
※ 2026年10月時点の各銀行の公式サイトの情報です。手数料や条件は変わることがあるため、開設前に必ず各銀行の最新情報を確認してください。Chaseの学生向け口座「College Checking」は新規受付を終了し、現在は「Secure Banking」が学生向けに案内されています。
月額手数料(免除条件を満たさない場合)
Everyday$15
Access$5
SafeBalance$4.95
Secure Banking$4.95
学生の年齢なら、どの口座も免除されることが多いですが、25歳以上の社会人留学では条件を満たさないと毎月手数料がかかります。年齢の条件をよく確認しましょう。
銀行選びの3つのポイント
他行のATMを使うと、1回あたり数ドルの手数料がかかります。通学路や住む場所の近くにATMがある銀行を選びましょう。
パスポートでの開設に慣れた支店だとスムーズです。大学のキャンパス内やすぐ近くの支店は、留学生の対応に慣れていることが多くあります。
年齢や残高で手数料が免除される条件を確認します。条件を満たさなくなると、知らないうちに手数料が引かれることがあります。
DOCUMENTS
口座開設に必要なもの
- パスポートメインの身分証明書です。どの銀行でも必要です。
- もう1つの身分証明書学生証、日本の運転免許証、手持ちのデビットカードなど。銀行によって認められるものが違います。
- アメリカの住所がわかる書類賃貸契約書、住所が書かれた公共料金の請求書や学校からの書類など。ホームステイの場合は、滞在先の住所がわかる書類を用意しておきましょう。
- 学校の書類銀行によっては、入学許可書など学校に在籍していることがわかる書類の提示を求められることがあります。念のため持っていきましょう。
- 最初の入金口座によっては$25〜$100ほどの入金が必要です。現金か日本のカードで用意します。
SSN(社会保障番号)がない場合は、オンラインでは開設できず、支店に行く必要がある銀行がほとんどです。Chaseは留学生の口座開設は支店で行うと案内しており、Bank of Americaも留学生向けに支店での予約を案内しています。必要な書類は銀行や支店で違うため、行く前に電話や公式サイトで確認しておくと安心です。
STEP
口座開設の流れ
- 住む場所が決まったら支店を探すアメリカの住所が必要なので、到着して住所が決まってから手続きします。学校や家の近くの支店を探しましょう。
- 来店の予約をする多くの銀行は公式サイトから来店の予約ができます。予約なしでも対応してもらえる支店もありますが、待ち時間が長くなることがあります。
- 書類を持って支店へ担当者と話しながら申込書を作ります。口座の種類は、毎日の支払いに使う「Checking(当座預金)」を選ぶのが基本です。
- デビットカードを受け取るデビットカードは後日、住所に郵送されることが多いです。届くまでの間に使えるお金を用意しておきましょう。
- アプリとZelleを設定する銀行のアプリを入れて、残高や明細を確認できるようにします。Zelleの設定もアプリからできます。
| 口座の種類 | 特徴 | 留学生の使い方 |
|---|---|---|
| Checking当座預金 | デビットカードや小切手、送金に使う口座。利息はほぼつかない | 生活費の支払いに使うメインの口座 |
| Savings普通預金 | お金を貯めておく口座。少し利息がつく | 当面使わない学費などを分けておきたいときに |

BEFORE
出発前に日本で準備したいカード
アメリカの口座ができるまでの間や、短期の留学では、日本で作れるカードが頼りになります。最低でも2枚以上のカードを、違うブランドで持っていくと安心です。
日本に住んだまま申し込めるデビットカード。米ドルなど複数の通貨で残高を持て、カードの海外事務手数料はかかりません。両替のときに手数料がかかります。
Visaデビットカード。米ドルの預金から払えば手数料はかからず、円から米ドルに替えるコストは1ドルあたり15銭(優遇なしの場合)です。
ホテルや大きな支払いのときの保証として必要になることがあります。海外事務手数料は3%台が増えているため、使いすぎに注意します。
1,000ドル使ったときの手数料の目安(1ドル=150円で計算)
クレジットカード・デビットカードは各社の海外事務手数料(税込)、Sony Bank WALLETは円を米ドルに替えるときのコストで計算しています。実際は、各ブランドが決める為替レートの差も加わります。2026年10月時点の各社公式サイトの情報です。
海外事務手数料は、2024年から2026年にかけて大手のカード会社で相次いで引き上げられています。日本のクレジットカードをメインに使うと、1年間で数万円の差になることもあります。生活費は、アメリカの口座のデビットカードか、手数料の安いカードで払うのがおすすめです。出発前の準備はアメリカ留学に必要な持ち物も参考にしてください。
TRANSFER
日本からアメリカの口座に送金する方法
| 方法 | 手数料の目安 | 向いている使い方 |
|---|---|---|
| 銀行の海外送金例:三菱UFJ銀行 | ネットバンキングで1回3,000円(税抜)など+中継銀行・受け取る銀行の手数料 | 学費など大きな金額を一度に送るとき |
| Wise(ワイズ)送金サービス | 送金額の0.27%〜(通貨によって変わる) | 生活費を毎月送るとき、少額をこまめに送るとき |
※ 銀行の海外送金は、送金手数料のほかに為替の手数料や、途中の銀行の手数料が差し引かれることがあります。Wiseの手数料は公式サイトの計算ツールで、送る前に金額を確認できます。
家族に仕送りしてもらう場合は、アメリカの口座番号(Account Number)と、銀行ごとの番号(Routing Number)、SWIFTコードなどが必要です。送金先の情報は銀行のアプリや支店で確認できます。

APP
アメリカで使われる送金アプリ
| アプリ | 特徴 | 手数料 |
|---|---|---|
| Zelle(ゼル) | 多くの銀行のアプリから使える。相手の電話番号かメールアドレスで送れる。送る人も受け取る人もアメリカの銀行口座が必要 | 個人間の送金は通常無料 |
| Venmo(ベンモ) | 友だち同士の割り勘でよく使われるアプリ。銀行口座やデビットカードとつないで使う | 残高・銀行口座・デビットカードからは無料、クレジットカードからは3% |
アメリカでは、ルームメイトとの家賃や光熱費の分担、友だちとの食事の割り勘を送金アプリで済ませるのが一般的です。口座を作ったら、すぐに使えるように設定しておきましょう。

CREDIT
アメリカのクレジットカードとクレジットヒストリー
アメリカでは、カードの利用や返済の記録(クレジットヒストリー)が、将来アパートを借りたり、カードを作ったりするときの審査に使われます。日本での記録は引き継がれないため、留学生はゼロからのスタートです。
SSNがない留学生が申し込めるクレジットカードは限られます。学生向けのカードの中にはSSNが必須のもの(Discover it Studentなど)もあれば、ITIN(個人納税者番号)で申し込めるカード会社(Capital Oneなど)もあります。1年以内の語学留学なら、無理にアメリカのクレジットカードを作る必要はありません。大学で数年間滞在する場合は、口座のある銀行に相談してみましょう。

CAUTION
アメリカの銀行口座の注意点
- 月額手数料の免除条件(年齢・残高)を確認しておく
- 口座の残高を超えて使うと、高い手数料がかかることがある
- ATMは自分の銀行のものを使う
- カードをなくしたら、すぐにアプリでカードを止める
- デビットカードが届くまでのお金を用意していなかった
- 25歳になり手数料の免除が外れて、毎月引かれていた
- 帰国前に解約し忘れ、手数料が引かれ続けた
- 日本のクレジットカードばかり使い、手数料が高くついた
帰国するときは、残高を日本の口座に送るか使い切ってから、支店で口座を解約するのが基本です。帰国後に解約しようとすると手続きが大変になるため、帰国の1〜2週間前には済ませておきましょう。留学全体の費用はアメリカ留学の費用、毎月の生活費はアメリカの物価と生活費で確認できます。
アメリカ留学の費用計画や、到着後の生活の準備は、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
FAQ
アメリカの銀行口座のよくある質問
Q. 日本からアメリカの銀行口座を作れますか?
大手銀行の多くは、留学生の場合アメリカの支店での開設を案内しています。日本にいる間は、Wiseのように日本で申し込めて米ドルの口座情報を持てるサービスを使い、アメリカに着いてから現地の銀行で口座を作るのが一般的です。
Q. SSNがなくても口座は作れますか?
多くの銀行では、SSNがなくてもパスポートなどの身分証と住所の書類があれば支店で開設できます。ただしオンラインでの申し込みにはSSNが必要な銀行が多く、必要な書類も銀行によって違うため、事前に確認しましょう。
Q. ホームステイでも口座は作れますか?
作れます。滞在先の住所を使って開設するのが一般的です。住所を証明する書類として何が認められるかは銀行によって違うため、学校やホストファミリーにも相談してみましょう。
Q. 短期の語学留学でも口座を作るべきですか?
3ヶ月ほどの短期なら、日本で作るデビットカードやWiseのカードとクレジットカードで十分なことが多いです。家を借りる、長く滞在するといった場合は、現地の口座があると便利です。
Q. 帰国するときはどうすればいいですか?
残高を日本の口座に送るか使い切ってから、帰国前に支店で解約するのが基本です。口座を残したままにすると、月額手数料がかかり続けることがあります。
まとめ
アメリカ留学では、半年以上滞在するなら現地の銀行口座を作るのがおすすめです。パスポート、もう1つの身分証、アメリカの住所がわかる書類を持って支店に行けば、SSNがなくても開設できる銀行が多く、学生の年齢なら月額手数料も免除されることがほとんどです。口座ができるまでの間や短期の留学では、日本で作るデビットカードやWiseを用意し、海外事務手数料の高いクレジットカードは予備として持っていきましょう。

アメリカ留学の費用計画や、到着後の生活の準備は、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。



