
Q. アメリカ留学で使える奨学金は?大きく分けて日本の公的な奨学金(JASSO)、民間の財団の奨学金、アメリカの大学が出す奨学金の3つです。学位を取る留学なら、JASSOの給付型(学部は米国で月35.2万円の実績)や、授業料まで支給される財団の奨学金があります。
Q. いつ応募する?日本の奨学金の多くは渡航の約1年前(6〜10月)に締め切られます。フルブライトは約1年半前の3〜5月です。大学の奨学金は、出願と同時に審査される学校が多くあります。
アメリカの大学・大学院への留学は、授業料と生活費を合わせると年間数百万〜1,000万円以上かかることもあります。その負担を軽くできるのが奨学金です。返済のいらない給付型の奨学金も多くありますが、募集は渡航のかなり前に締め切られ、英語力や成績の基準もあります。この記事では、アメリカ留学で使える奨学金の種類、日本で応募できる主な奨学金の一覧、アメリカの大学の奨学金、応募のスケジュールと選考のポイントをまとめて解説します。
TYPES
アメリカ留学で使える奨学金の種類
日本学生支援機構(JASSO)の、学位取得を目指す人向けの給付型奨学金と、返済が必要な貸与型奨学金。採用人数が多く、まず検討したい奨学金です。
企業の創業者などがつくった財団の給付型奨学金。授業料まで支給されるものもありますが、採用は数名〜20名ほどと狭き門です。
成績優秀者向けの奨学金(メリット奨学金)や、家庭の経済状況に応じた援助。合格と同時に自動で審査される大学もあります。
トビタテ!留学JAPANは、日本の学校に在籍したまま行く1年以内の留学が対象です。アメリカの大学で学位を取る留学には使えません。
LIST
日本で応募できる主な奨学金一覧
| 奨学金 | 対象 | 支給額の目安 | 人数・時期 |
|---|---|---|---|
| JASSO 学部学位取得型給付型 | 学部(高校卒業から3年以内) | 米国は月35.2万円(2026年度実績) | 140名(2026年度)・9月 |
| JASSO 大学院学位取得型給付型 | 修士・博士 | 月17.7万〜38.8万円(国により異なる) | 175名(2026年度)・9〜10月 |
| JASSO 第二種(海外)貸与型・利子付き | 学部・大学院 | 学部 月2万〜12万円/大学院 月5万〜15万円 | 予約採用は渡航前年の秋ごろ |
| フルブライト奨学金日米教育委員会 | 大学院 | 授業料と生活費(上限あり) | 約20名・3〜5月登録 |
| 柳井正財団予約型 | 学部(指定の米国大学) | 年最大11.5万ドル | 約20名・7〜8月 |
| 中島記念国際交流財団 | 大学院(30歳以下) | 月40万円+授業料 年300万円まで(2年間) | 約10名・8月 |
| 吉田育英会派遣留学 | 大学院(35歳未満) | 月2,500ドル+授業料など2.5万ドルまで | 約5名・9月 |
| 船井情報科学振興財団博士課程 | 理工・情報などの博士 | 生活費 年3.6万ドル+授業料 年1.4万ドルまで | 15名程度・6〜9月 |
| 江副記念リクルート財団学術部門 | 理工系の学部・大学院(24歳以下) | 授業料 年9.5万ドルまで+月2,200ドル | 約5名・6〜9月 |
※ 2027年度入学向け(2026年に募集)の各団体の募集要項・公式サイトの情報です。多くはすでに締め切られています。金額や条件は年度によって変わるため、応募前に必ず各団体の最新の募集要項を確認してください。

JASSO
JASSOの奨学金|給付型と貸与型
学部学位取得型は、日本の高校を卒業して3年以内(卒業見込みを含む)の人が、海外の大学で学位を取るための給付型奨学金です。高校の評定平均3.7以上、TOEFL iBT 80(2026年1月21日以降の新スコアでは4.0)以上またはIELTS 6.0以上などの条件があり、家計の基準もあります。2027年度分の募集は2026年9月で締め切られました。
大学院学位取得型は、修士・博士の学位取得を目指す人向けの給付型奨学金で、2026年度は683名の応募に対して175名が採用されました。第二種奨学金(海外)は返済が必要な貸与型で、給付型と比べて採用されやすい一方、卒業後に利子をつけて返していく必要があります。
UNIVERSITY
アメリカの大学の奨学金
アメリカの大学には、成績優秀者に授業料の一部を免除するメリット奨学金があります。州立大学では、出願・合格と同時に自動で審査される固定額の奨学金が中心です。たとえばラララが日本語の出願窓口を運営するアリゾナ州立大学(ASU)では、留学生の1年生に、高校の成績(GPA)に応じた奨学金があります。
アリゾナ州立大学(ASU)の留学生向け奨学金(1年生)
New American University Scholarship(留学生)。合格時に自動で審査され、申請は不要。連続8学期まで受けられます。2026-27年度の留学生の授業料・諸費用は年 約4.3万ドルです(ASU公式サイト)。
| 大学 | 奨学金 | 金額 |
|---|---|---|
| アリゾナ大学 | First-Year Global Wildcat Award(自動審査) | 年4,000〜20,000ドルGPAに応じて(2025-26年度) |
| オレゴン大学 | Global Engagement奨学金など | 1,000〜12,000ドル1月15日までの出願が条件 |
| ハーバード大学など | 家庭の経済状況に応じた援助 | 必要額の全額留学生もアメリカ人と同じ基準 |

ハーバード大学は、留学生にもアメリカ人の学生とまったく同じ基準で経済援助を行い、合否に家庭の経済状況を影響させず、必要額の全額を援助すると公表しています。マサチューセッツ工科大学(MIT)やプリンストン大学も、必要額の全額を援助する方針です。ただし、こうした大学は合格自体がとても難しく、留学生の合否での扱いは大学によって異なります。
一方、コミュニティカレッジは授業料が安い分、留学生向けの奨学金は少額か、ない学校がほとんどです。学費全体を抑えたい場合は、コミュニティカレッジから4年制大学への編入という方法もあります。
SCHEDULE
奨学金に応募するスケジュール
- 渡航の約1年半前:情報を集める応募したい奨学金の要項を読み、英語力・成績・年齢などの条件を確認します。フルブライトはこの時期(3〜5月)に登録が始まります。
- 渡航の約1年前:日本の奨学金に応募する財団やJASSOの奨学金は6〜10月に締め切られるものが多くあります。志望動機書や推薦状の準備に1〜2ヶ月かかります。
- 渡航の約10ヶ月〜半年前:大学に出願する大学の奨学金は出願と同時に審査されることが多く、締切に間に合うよう早めに出願します。
- 春ごろ:結果が出そろう大学の合格と奨学金の結果を見比べて、進学先を決めます。

POINT
奨学金の選考で見られる4つのポイント
高校や大学の成績は、多くの奨学金で最初の基準になります。JASSOの学部学位取得型は評定平均3.7以上が条件です。
TOEFL iBTやIELTSのスコアが求められます。目安はTOEFL iBT 80(新スコア4.0)・IELTS 6.0以上からで、早めに受験しておきましょう。
なぜアメリカで、その分野を学ぶのか、学んだことを将来どう生かすのかを、具体的に書けるかが大切です。
先生や上司の推薦状、面接で人物を見られます。推薦状は1〜2ヶ月前には依頼しておきましょう。
CAUTION
奨学金を使うときの注意点
- 給付型(返済不要)か、貸与型(返済が必要)か
- ほかの奨学金と一緒に受けられるか(併給の制限)
- 授業料まで出るのか、生活費だけか
- 成績などの条件を満たさないと打ち切りになるか
- 締切が渡航の1年前で、気づいたときには終わっていた
- 英語のスコアが間に合わなかった
- 大学の出願が遅れ、大学の奨学金の審査に入れなかった
- 奨学金ありきで計画し、不採用のときの資金がなかった
留学全体の費用はアメリカ留学の費用、大学の学費はアメリカの大学の学費、大学院は州立大学ランキングと授業料でも比べられます。
奨学金を使った留学プランや、学費を抑えられる大学選びは、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。
FAQ
アメリカ留学の奨学金のよくある質問
Q. 返済不要の奨学金でアメリカ留学はできますか?
できます。JASSOの学位取得型や、柳井正財団・中島記念国際交流財団などの財団の奨学金は返済不要の給付型です。ただし採用人数が限られ、成績・英語力の基準や締切が渡航の約1年前など、早めの準備が必要です。
Q. 語学留学で使える奨学金はありますか?
学位取得を目指さない語学留学を対象にした給付型の奨学金はほとんどありません。トビタテ!留学JAPANは、日本の学校に在籍したまま行く1年以内の留学が対象で、学校を通じて応募します。
Q. 社会人でも奨学金はもらえますか?
大学院に進む場合は、フルブライト奨学金や吉田育英会など、社会人も応募できる奨学金があります。年齢の上限がある奨学金も多いため、条件を確認しましょう。
Q. アメリカの大学の奨学金は日本人も受けられますか?
受けられます。アリゾナ州立大学やアリゾナ大学のように、留学生向けの奨学金を合格時に自動で審査する大学もあります。金額は高校の成績で決まることが多いため、日本での成績が大切です。
Q. いつから準備すればいいですか?
渡航の1年半前には情報を集め始めるのが理想です。日本の奨学金は渡航の約1年前に締め切られることが多く、英語のスコアや推薦状の準備にも時間がかかります。
まとめ
アメリカ留学の奨学金には、JASSOの給付型・貸与型、民間の財団の奨学金、アメリカの大学の奨学金があります。学位を取る留学なら、給付型でも月30万円以上や授業料まで支給される奨学金がある一方、採用人数は限られ、締切は渡航の約1年前です。早めに情報を集め、成績と英語力を準備しながら、大学の奨学金も組み合わせて資金計画を立てましょう。

奨学金を使った留学プランや、学費を抑えられる大学選びは、留学カウンセラーに無料で相談できます。費用の内訳もすべて開示し、他社のお見積りとの比較相談も歓迎です。



