アメリカ留学にはホームステイがおすすめ?メリットやデメリットを解説!


アメリカ留学を決意して場所が決まったあと、滞在方法について迷う方は少なくありません。一人暮らしからルームシェア、学生寮まで幅広い方法があります。その中でも特に人気があるのが、現地の家族と一緒に過ごすホームステイです。ここではアメリカ留学においてホームステイを利用する場合の基礎知識やメリット・デメリット、有意義なアメリカ留学を達成するためのポイントを解説します。

ホームステイの基礎知識とアメリカでの実情

ホームステイとは留学先の一般家庭に住んで、現地の暮らしを体験することです。現地の人々と一つ屋根の下で共同生活を送ることにより、文化や語学の交流を図るのが目的です。留学生が住まわせてもらう家族のことを、ホストファミリーと呼びます。

 

アメリカの教育学の博士、ドナルド・B・ワット氏によって1932年より提唱されました。異なる文化圏に住む人々が、ともに生活を送ることで人種・政治・宗教を越えて互いを理解することを願って始まったプロジェクトです。アメリカより広がった概念であり、発端であるアメリカ合衆国はもちろんカナダやオーストラリアなど、世界各地にてホームステイが取り入れられています。

 

アメリカ留学において、ホームステイは非常に利用しやすいです。受け入れ先が数多くあること、留学生に対しての接し方・対応に慣れていることが理由として挙げられます。中にはホームステイ滞在に特化した、アメリカ留学プログラムも用意されているほどです。

 

ステイ先の選択肢が豊富であること、多民族国家であることも大きな特徴として挙げられます。英語以外の多数の言語が、家の中で飛び交うという可能性もあります。

ホームステイ以外の滞在方法について

アメリカ留学では、ホームステイ発祥の地ということもあって非常にステイ先の候補が豊富です。一方でホームステイ以外にも、アメリカ国内の滞在方法は存在しています。主な滞在手段としてはルームシェアと一人暮らし、そして学生寮が挙げられます。国こそ違えど、その特徴や注意点は日本においての遠方の大学に通う際とあまり変わりません。

ルームシェア

ルームシェアは、一つの家もしくは賃貸の部屋を共用で使う方法です。家賃をシェアするため費用が抑えられて、なおかつ希望の地域に住める確率が高いのがメリットです。ただ住み始めるまでは同居人となる人となりが分からないこと、事前に調べていた写真と住む箇所のイメージが異なることが懸念点として挙げられます。

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一人暮らし

全てがプライベート空間である、一人暮らしは自由で過ごしやすいのが魅力的です。コストが上がること、住居をしっかり選ぶ必要があることが注意点です。

学生寮

一人暮らしよりもコストを抑えられるのが、学生寮となります。海外の友達ができやすく、学校との距離も近いのが利点です。なお相部屋となる場合もあり、そこに関してはルームシェアと同じ条件になってしまいます。

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アメリカ留学でのホームステイの費用相場

アメリカ留学における費用の総額は1ヶ月で30〜50万円が目安です。ただしこの金額は学費が含まれており、語学学校などの学費を除いたホームステイ費用は1ヶ月につき8〜15万円が相場となっています。他の滞在方法よりもお金が掛かりそうに見えて、食費や光熱費などが含まれていることが多く、予算が立てやすいです。

 

ホームステイが盛んな国であるため、ひとくちにアメリカ留学といっても滞在都市によって金額は大きく変わります。語学力に自信がある方は、ご自身で交渉することで費用をさらに抑えることも可能です。

 

都市別に滞在費・食費をあわせた、ホームステイ代の目安を見ていきましょう。

ニューヨーク

世界的な大都市・ニューヨークは、国内においていも中心的な都市であり物価もその分トップクラスです。エリアによって差があるものの、概ね17〜20万円/月は見ておく必要があります。

ロサンゼルス

温暖な気候で住みやすいロサンゼルスも、アメリカ留学の人気のエリアの1つです。その分費用も高めとなっており、約13〜17万円/月ほどは見ておかなければなりません。

シアトル

日本から近いとされる大都市・シアトルも、比較的温暖で過ごしやすい場所です。他の都市よりも比較的ステイ費用は控えめで、11〜13万円/月ほどが目安となります。

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ホームステイのメリット①英語に囲まれた環境

他の滞在方法と比べて、ホームステイの優れている点として挙げられるのが英語に囲まれた環境が整うという点です。一人暮らしの場合は、当然ですが家に帰れば自分一人です。しかしホームステイの場合は、家に帰れば必ずといって良いほど家族が居ます。

 

食事をとりながら英会話をするのはもちろん、朝起きた時の挨拶も英語です。ビジネス英語や英会話など、とにかく語学力をアップさせたいなら生の英語に触れる機会を増やすのが一番です。そのためにも学校で英語に囲まれた生活、さらに家に帰っても英語に溢れた環境というのが好ましいでしょう。

 

加えて、英語の練習を積むことができる点もメリットです。学校の中では発音・文法を学んだり、クラスメイトとは雑談を楽しんだりできます。一方で家庭における日常会話や、テレビを見ながらの何気ない文化交流は家の中でしかできません。

 

自然な英会話を身につける上でホームステイは絶好な環境であるとともに、学校で学んだことをすぐに実践できるという環境が用意されている点も特筆すべきポイントです。ホストファミリーと仲良くなれば、疑問に思ったことを気軽に聞けるようにもなるでしょう。

ホームステイのメリット②人との交流と食生活の安定

アメリカ留学の滞在方法にホームステイを選ぶ上で、アメリカの家族と生活できる点も利点の1つに挙げられます。一人暮らしやルームシェアの場合、現地の雰囲気を感じることは出来ても実際の生活はなかなか見えてきません。

 

教科書や一般的な書籍にはなかなか載っていない生活習慣や国民性、地域ならではのルールや認識は、そこの人々と一緒に生活することでやっと見えてくる事象です。時にはギャップに戸惑うこともありますが、海外の家族と住む醍醐味とも言えます。

 

ホストファミリーと交わした契約にもよりますが、大抵は食事を用意してもらえます。ステイ費用に食費が含まれていることがほとんどであり、外食しない限りは食費が発生しないのは大きなポイントです。買い物に行かなくても済むこと、安全な食材を家族が見分けて買ってきてくれることは大きな利点です。

 

自分の好きな料理ばかり食べられる訳ではありませんが、日本との食文化の違いを体感できるのもメリットと言えます。朝食はパンなど食材が用意されていて、好きなものを食べるケースが多いです。ランチは持たせてもらえるか自作、夕食はホストファミリーと一緒に食べる場合が多く食事も楽しみの1つです。

ホームステイのデメリット①ファミリーとの相性

ホームステイのデメリットとして挙げられるのが、ファミリーとの相性問題です。人と人同士の話である以上、当然ながら相性が合う・合わないは発生します。積極的に関わるのが好きな人もいれば、静かに過ごすのが好きな家族もあります。特定の人にとっては最高のファミリーが、自分にはマッチしないと感じる可能性があることも覚えておきましょう。

 

ホストファミリーによって、留学生との接し方・関わり方が異なる点にも注意が必要です。まるで家族のように接してくれたり、学校の送迎もしてくれるファミリーもいれば、部屋を貸しているだけのビジネスライクな関係を望むファミリーも存在します。相性と同じように、一緒に暮らしてみなければ分からない部分です。

 

週末は家族が出かけてしまって、留学生が家に一人きりになるといったケースも少なくありません。一緒に外食に行ったとしても、外食費はホームステイの費用に含まれていないため、自分の分は自身で払います。

 

こういった事例から、家族との関係で悩んだり落ち込んだりする留学生は多いです。週末は一人の自由時間と割り切って、友達と出かけて楽しむのがおすすめです。

ホームステイのデメリット②合わなくても変更が難しい

もしホストファミリーと合わない場合でも、契約の途中でファミリーを変えるのは難しい傾向にあります。窃盗やセクハラに遭遇した場合を除いては、当事者同士で話し合って解決することが第一です。

 

夏休み・冬休みなど長期期間中は、ホームステイの人が増えて代わりのファミリーを見つけにくいです。特に長期契約を結んでしまうと途中変更がしにくいため、長期留学の場合であっても予約は1〜2ヶ月程度に留めましょう。

 

エージェントを利用すれば、ホストファミリーを紹介してもらう際に要望を聞いてもらえます。喫煙者に対しての耐性や、ペットに関するアレルギーの有無など生活に大きく関係する事柄については、条件を合わせてもらいやすいです。

 

一方で、個人的な要望に関してはその全てが反映されるかどうかは運次第となっています。ステイ先に行く前には、家族構成とペットの有無などシンプルな情報しか渡されません。ただこの点に関しては、個人情報の観点から見れば仕方ない部分であるとも言えます。

ホームステイ成功の秘訣①オープンな行動

ホームステイを成功させるための基本事項として挙げられるのが、ファミリーのルールに従うということです。ステイ先は旅館ではなく、一般的な家庭です。お家のルールに従って暮らすことが、大前提となります。

 

掃除や洗濯、シャワーやお風呂の時間・回数といった生活の細かい部分から門限まで決められたルールを守ることが大切です。もちろん生活を始めてすぐに順応できる訳ではないことを相手も理解しているため、分からないことがあれば積極的に質問しましょう。早いうちにハウスルールに慣れれば、お互いに気持ちよく過ごせて楽しめます。

 

アメリカ留学では、ホストファミリーが関わってくれなかったという感想を持つ人がいます。実は自分からコミュニケーションを取れていない人が多く、お互い遠慮してしまっているだけというケースも少なくありません。

 

日本人という国民性からオープンに接するのが難しいかもしれませんが、せっかくの機会であるため積極的に話しかけていきましょう。学校で習ったことから、その日の出来事まで話題は何でも良いです。自分から話しかけるのが苦手な方は、挨拶をしたり感謝の気持ちを伝えたりといったことから始めることをおすすめします。

ホームステイ成功の秘訣②自発的に動く

心地よくホームステイ先で過ごすためには、自発的に動くことも大切です。ゲスト気分を早々に切り替えて、家族の一員として動くように努力しましょう。身の回りのことは自分でしたり、分からないことは聞いたりと自発的な動きを心がけます。手伝えることがあれば、積極的に名乗り出ることも大事です。

 

小さいお子さんやペットがいる家庭や、農業・酪農など自営業を営んでいる家の用事を手伝えば喜ばれます。優しく接してくれるようになったり、作業の合間に会話が弾んでさまざまなことが学べたりと一石二鳥です。

 

また生活をする上でも大事なのが、曖昧な返事をしないと心がけることです。奥ゆかしさは日本人の美徳ではあるものの、アメリカをはじめとする英語圏では逆の印象を持たれてしまいます。相手を気遣って曖昧な返事をするのが一般的な日本とは異なり、アメリカでははっきりと自分の意見を述べるのが一般的です。

 

現地の人々やクラスメイト、ホストファミリーが何か質問をしてきた時ははっきりとした意見が欲しい時です。イエスかノーを告げて欲しいのに、どちらとも言えない意見を返してしまうと自分の意見がない人と思われてしまいます。遠慮せず自分の意見を主張することも、英語の学習の一環と思ってください。

ホームステイ先の探し方

留学エージェント

一般的なホームステイ先の探し方として、留学エージェントを利用する方法が挙げられます。エージェントを介して語学学校に入学申請をする際、プランにホームステイが組み込まれている場合もあります。

 

自身で探さなくても良い点、空港からステイ先までの送迎を付けることができるケースが多い点などメリットは多いです。問題が起きた時に、エージェントに連絡・相談することが出来るのも嬉しいポイントです。

インターネット
ステイ先を探すための、専門サイトを利用するのも1つの手段です。アメリカはホームステイ発祥の地であるため情報が豊富であり、なおかつ日本語対応のサイトもあります。ファミリーによっては留学エージェントと契約せずに、サイトでのみ留学生を募集している場合もあり、そういったホストファミリーを探す上では最適な方法です。

 

ただし自分で契約手続きを行う必要があること、ファミリーが安全かどうか分からないこと、さらにトラブルが起きた際も自分で処置しなければならないことが懸念として挙げられます。

まとめ

アメリカ留学には一人暮らしやルームシェアなどさまざまな滞在方法がありますが、語学力のアップや異文化交流を図るのであればホームステイがおすすめです。学校だけでなく帰宅後の家の中も英語に囲まれた環境に身を置くことができ、生きた英語が学べます。自発的に、なおかつ積極的に行動を起こして留学の効果を最大限に高めつつ現地での生活を楽しみましょう。

呑村紗也佳

アメリカの語学学校・コミュニティカレッジを卒業。私にとって海外留学は、「それまで持っていた常識や当たり前を180度覆し、価値観がぐんと広がった」そんな経験でした。もともと留学や海外に興味はなかったですが、両親が留学を勧めてくれたのをきっかけにオーストラリア・カナダ・アメリカで計4年ほど海外生活を送りました。

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