アメリカ留学には学生寮?メリットやデメリットを解説!

アメリカ留学の際に気になる学生寮で生活する事にはどのような利点があり、またその反面どのようなデメリットもあるのかなど、様々な側面から米国留学における学生寮の参考になるポイントを分かりやすく挙げていきます。

メリット①物件を探す手間が省ける

アメリカ留学での新天地での生活ではホームステイやシェアハウスなどに住むことを視野に入れている方が多いですが、新しい環境の中で一から物件探しを行うことは容易ではありません。通う予定の語学学校や大学などから住む場所が離れすぎているという立地条件の悪さも気になります。

 

その点において学生寮で生活することは、一から様々な物件を探す手間を省くことができます。住む環境の治安が良いのか、悪いのかなど周辺環境においても、学生寮は安心して過ごすことができる好条件が比較的揃っているのが魅力であり、新天地に着いた早々に、物件や間取りに賃貸などの複雑な物件探しに疲れ果てるような苦労も必要ないのです。

 

多くの学生寮は学校の敷地内や学校から近い場所にあるなどの好条件も揃っており、通学時間に往復何時間もかかってしまうなどの、不便さものなく交通費も抑えられるのもポイントです。

 

中心地に位置する学生寮での生活は、時間ロスなどの影響も受けず勉学に集中して生活できる環境が整っていると言え、通学時間の短さの利点は、勉学以外にも交友関係などの時間にも有意義な使い方ができる自由な時間活用が期待できます。

メリット②プライベートな自由な時間が得られる

住む場所がホームステイ先のお家であった場合、その家に住む家族の生活スタイルに合わせた生活の流れが必要となってきます。例えば帰りの門限は何時までなのか、食事の時間や就寝までの時間や起床の時間帯など、各ホームステイ先の家族に沿った流れで1日を過ごすことが必須となるのが現実です。

 

しかしホームステイはせずに学生寮を選択すれば、このような集団行動の流れに合わせる必要はさほどなくなってきます。学生寮のベースとなっている個人主義の思考は、食事や1日の流れはすべて個人の自由に大部分が任されているのがその理由です。

 

ですから食事から生活のリズム等など学生寮生活では、ホームステイの環境と比較しても随分と日々の生活の自由度が高いメリットがあります。それにより、よりプライベートな時間を自由に過ごすことができるため、ストレスが溜まりにくく快適に生活できる期待も大きく高まります。

 

ホームステイ先の各家庭が設けているハウスルールなどに縛られることなく生活ができ、門限などの細かい制限等も比較的緩いため、自分の過ごしたい流れで毎日を送ることができるメリットを受けることができます。

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メリット③友達が作りやすい環境下

アメリカ留学では勉学に励む以外にも、友達を作るなどの交流も当然大切になってきます。そのようなとき、学生寮での生活が大いに役立ってくれます。周りを見渡せば、学生寮では同じ語学学校や大学などに通う学生たちで溢れています。

 

共に学ぶ仲間と学生寮で共同生活をする環境下は、非常に友達作りがしやすい恵まれた環境という点のメリットが存在します。

 

たとえ学校ではあまり会話をする機会がない相手であっても、学生寮ならばそのあとの生活は同じなので、学生寮のメンバーで一緒に食事を囲んだり、おしゃべりをして飲んだりなどの交流を深める機会のチャンスはいくらでもあります。

 

こうして授業以外の場面でも、学生寮に帰宅してから友達を作るチャンスに恵またメリットは、交流を深める絶好の機会となり役立ってくれます。

 

友達作りが苦手な人でも、必然的に多くの人の輪の中で生活することで自然に交友関係が生まれる期待もあります。また新天地での生活でホームシックになってしまうケースも多々ありますが、こうした問題も学生寮は多くの人が周りにいる環境ですので、ひとりで過ごす生活と比較しても、不安を軽減することができるメリットもポイントです。

メリット④食事の心配をすることがない

学生寮の多くにはカフェテリアが存在します。このカフェテリアは寮に住んで生活している学生が、日々の食事をする場所を指します。簡単に言えばいわば学食です。

 

アメリカ留学での多くの大学には、ミールプランが設けられています。このミールプランとは、1週間の食事の回数や自由に使うことができる金などのプランを意味し、アメリカ留学において学生寮に住む人は、これら何らかのミールプランに入るようになっています。

 

1回のミールにでは、基本的にメインディッシュにサイドディッシュ、そしてドリンクの3点がベースとなっているところが多く、栄養バランスも配慮された食生活で食事の心配をする必要が少ないメリットが魅力です。

 

また多くのアメリカ留学の学生寮のミールプランでは、1回で出される食事で貰える量が多い傾向にあるため、残ったものをストックし後から食べるという形も自由です。

 

例えばヨーグルトやバナナやそのほか食品も食べない分は寮に持ち帰り、次の日の朝食用としても回すことができますので、日々の食事の生活に困ったり、食料の確保に頭を悩ます必要もなく過ごすことが可能となります。

メリット⑤様々な価値観や文化を学ぶことができる

アメリカ留学の学生寮生活では、さまざまな国からの学生も集まっています。いわば学生寮は多国籍環境のなかにあり、今まで知らなったさまざまな文化を知り、日本とその違いを知る絶好の機会の場所としての優れたメリットがあります。

 

互いがこれまで育ってきた環境や慣れ親しんできた文化も大きく異なり、日本では当たり前の考え方だと思っていたことや当然だと思っていた文化が、他国では全くそうではなかったなどのカルチャーショックも経験するはずです。
そうした文化の違いから、その文化の違いに寛容になる考え方など、これまで経験したことがない様々な視点から、学ぶことができる機会に恵まれます。

 

またアメリカ留学ですので、学校で英語を学び自分の部屋で英語を練習するのはもちろんのこと、それ以外にも他国の言葉や文化を学んで教えてもらうという興味深い体験をすることもできます。

 

さらには他国から見た日本を知ることもでき、他の国から見た日本の文化や日本を知ることで、新たな再発見も期待でき、幅広い視野で物事を見つめること学ぶより良い機会を得ることができる体験は、人間力を伸ばせる環境としても役立ってくれる可能性があります。

メリット⑥夜の過ごし方が色々楽しめる

アメリカ留学の学生寮では、個々の自由時間も充実していると同時に、夜の過ごし方も色々楽しめるメリットがあります。例えば授業で提出された課題のなかには個人ではなく、グループで行う課題も多々あります。

 

そのような時も、同じ学校の学生同士で共同生活をしている学生寮ならば、時間帯を気にすることなく、夜の遅い時間まで皆で集まって課題提出の作業することも可能であり、非常に便利です。分からない勉強があるときも、仲間や友人と夜に勉強会を開催するなどもできます。

 

もちろん勉学以外にも、夜の楽しい過ごし方もアメリカ留学の学生寮にはあります。アメリカ留学の学生寮では、夜に開催されるパーティーやイベントが多いのも特徴です。特に寮生同士の交流を目的としたパーティーやイベントがある学生寮では、お酒を飲んだり皆で食べたり遊んだりと様々なイベントやパーティーが企画されます。

 

季節のイベントに合わせたパーティーなど、アメリカ文化に触れながら楽しめる集いから、交友を深めるのに絶好のチャンスとなる集いなど、学校以外での楽しい夜時間の経験ができるチャンスが、学生寮に入ることで高まってくれます。

メリット⑦日本人なら嬉しいシャワータイムの自由

日本での生活では、当たり前のようにお風呂やシャワーを長時間利用してきた方も多いのでは、しかしながら欧米では一般的にシャワー時間が日本と比較し短い傾向にあります。

 

実際に日本人は他国と比べ、1日に使用する水の量が桁違いに多いとも言われるほど、日本では当たり前だった入浴スタイルが、アメリカ留学では大きく異なるのが現実です。現地ではおおよそ5分から10分程度で終了というパターンも多く、基本的に海外での生活では節水が一般的で日本にいたような浴槽にお湯を溜めてなどの長時間の入浴スタイルは見られないため、これがホームステイだった場合、シャワーを使用する時間を制限されるパターンも多く見受けられます。

 

その点学生寮のメリットは、誰に注意されることなく時間を気にせずにシャワー時間を過ごすことが可能です。仮に共同バスルームであった場合は、他の留学生に迷惑がかからないようにする配慮は必要ですが、自由にシャワー時間をゆっくり過ごすことができるメリットは、日本人のアメリカ留学生活の癒しとなってくれること間違いなしで、ホームシックやストレス解消にも役立ってくれる期待ができます。

デメリット①ルームメイトと相性が合わない可能性も

アメリカ留学の学生寮では、各部屋にルームメイトとなる相手と過ごすことになります。仮にもしそのルームメイトと気が合わなかった場合、日々の生活に不安が生じるデメリットがあげられます。ルームメイトの生活では、個々の生活スタイルに違いがあるのは当然で、相手に合わせていくのも大変な場合があります。

 

例えば一方がもう就寝して眠りたいと思っていても、もう一方は就寝時間を過ぎても電気を点けて遅くまで勉強しているなどのパターン、このようなこれらのちょっとした相部屋での過ごし方の違いに、ストレスを感じてしまうケースもあります。

 

ルームメイトと相性が合わないかもというデメリットには、お互いに十分に話し合い意思疎通を図ることが非常に大事です。共同で生活する相手ですので、相手へ改善して欲しいことや不満に感じていることなどはしっかりと話し合いの場を設けておく必要があります。

 

違う文化の異なる相手との生活はときに大変なのは当たり前ですが、ルームシェアとの間できっちりとルールを設け決めておくことで、互いに尊重し思いやりながら生活することができます。

デメリット②ついつい日本人だけで固まってしまう

アメリカ留学には日本からも多くの方が毎年訪れており、アメリカ留学の学生寮でも同じ日本人を見かける頻度も高くあり、そうなればついつい生じてしまうデメリットがあります。それが同じ日本人同士で固まって常に行動してしまうという大きな問題です。

 

せっかく英語を学び向上させる為にアメリカという違う環境下の中に身を置きに来たのにもかかわらず、日本人だけで行動してしまっていては、英語学習の上達にも影響してしまう可能性も大です。

 

英語を早く上達したければ、そのような日本から来た人だけのグループ行動はできるだけ避け、常に一緒に過ごすという生活は避けるのが賢明です。

 

日本人同士で見知らぬ国で固まるのは、お互い不安や寂しさの解消や頼りやすいという点で安心できるかもしれませんが、度を越えて一緒に近く居過ぎてしまうことは、本来の目的を果たすことができない可能性も無視できないため、注意が必要なケースと言えます。

 

その点1日中常に英語を話さなければいけない環境下であり、日本人が近くにいないホームステイはそのような状況を最初から招くデメリットがなく、こうした問題に出くわすこともないです。

デメリット③共同生活だからこそ気を配る必要がある

学生寮では共同生活だからこそ、その使い方や過ごし方に気を配る必要があります。1人暮らしであれば気にする必要がないことでも、共同で何もかもシェアする設備の場合、例えばシャワーやトイレやごみ箱や台所など、自分以外の人も使用することを念頭に気を配って生活する必要があります。

 

間違った使い方をすることで次に使う相手にも迷惑をかけてしまうため、常に共同で使用する設備等は清潔で綺麗な状態を維持させておく意識が必要となってきます。

 

しかしながら、この場合のデメリットはいくら自分が気を配っていても、相手がトイレや台所など掃除をしてくれないなどの困ったパターンもあり、潔癖症など方にとっては憂鬱な問題となります。

 

冷蔵庫の食べ物がなくなっていたり、私物がなくなっていたなどアメリカ留学経験者の中からも、困ってしまった共同生活の悩みの声があげられているのように、学生寮では共同が故のストレスが生じる場合があります。

 

また1人の静かな時間が欲しいのに騒がしかったり、なかなか1人になる時間ができないというストレスにも悩まされるケースもあり、学生寮との相性により過ごしやすさが異なってきます。

まとめ

アメリカ留学には学生寮がいいのか、その選択に悩んでいる方は、これらのメリットやデメリットを事前に把握しておくことが、快適にアメリカ留学生活を送るうえで大きく役立ってくれます。良い面も悪い面も十分に理解し、自分に最適な住み方を見つけることが大切です。

呑村紗也佳

アメリカの語学学校・コミュニティカレッジを卒業。私にとって海外留学は、「それまで持っていた常識や当たり前を180度覆し、価値観がぐんと広がった」そんな経験でした。もともと留学や海外に興味はなかったですが、両親が留学を勧めてくれたのをきっかけにオーストラリア・カナダ・アメリカで計4年ほど海外生活を送りました。

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