ニューヨーク留学の基本情報とメリット・デメリット完全ガイド


ニューヨークは、国際的にも知名度が高く、経済やファッションなどの分野で著しい発展を見せる都市です。世界中から留学生や移民が集まり、多文化多人種の社会が築かれているため、ニューヨーク生活を通して国際的な価値観や文化に触れることができます。今回は、ニューヨーク留学をする前に知っておきたい基本情報、メリット、デメリット、ニューヨーク留学に向いている人の特徴を抑えつつ、滞在方法や費用、おすすめの語学学校をご紹介していきます。

ニューヨークの基本情報

ニューヨークの面積と人口

ニューヨークはアメリカトップの人口を誇る都市で、ニューヨーク市の人口は2021年の時点で847万人となっています。ニューヨーク都市圏を含めるとその人口は2200万人となります。ニューヨーク都市圏に在住する日本人人口は約4万人で、ロサンゼルスに続きアメリカで3番目に日本人が多い都市です。ニューヨーク市の面積は約79平方キロメートルで東京都の約3分の1の大きさです。

ニューヨークの地区・エリア情報

ニューヨークは主に5つの地区で構成されています。マンハッタンは、経済の中心地で人口密度が高い行政区であり、観光スポットが多く集まるエリアです。クイーンズは中心地から少し離れた場所にあり、自然や美術館などを楽しめるエリアです。ブルックリンは映画によく登場するニューヨークの街並みがあり、ブロンクスは音楽文化が根付いたラップやヒップホップ、ブレイクダンスの誕生地として知られます。スタテンアイランドは自由の女神がある、美しい景色や移民の歴史が有名なエリアです。

ニューヨークの物価

物価が全体的に日本と比べて高いアメリカの中でも、特に高いことで知られるニューヨークは、日本の1.5倍から3倍ほど物価が高いのが特徴です。倍率は物の種類によって異なりますが、宿泊費と外食費が高いのが特徴です。レストランやカフェで外食をすると、チップや税金を含んで日本の倍の値段することもよくあります。不動産が高騰しており、1LDKで月50万円以上が相場と言われています。

ニューヨークの気候

ニューヨークは温暖湿潤気候に属するため、年間の気温差が大きく、日本のように四季を感じられます。特に冬と夏の寒暖差が激しく、冬は東京よりも少し寒いと感じるでしょう。降水量は日本と似ていますが、夏と秋は雨が多くなる傾向があります。9月はハリケーンシーズンで、10月と11月が暑すぎず寒すぎず気候的にベストシーズンとなっています。

日本からニューヨークへの移動

日本からニューヨークまでは複数の直行便が出ており、平均飛行時間は約13時間です。東京からニューヨークの便は週に150本以上出ています。ニューヨーク周辺には3つの空港がありますが、日系エアラインはJFK、米系エアラインはLGA発着が多く、EWRはニュージャージー州にあります。ニューヨークダウンタウンに近い順からL G A、E W R、J F Kとなっています。

ニューヨーク留学のメリット5選

1. 交通機関が充実している!

ニューヨークの大きな魅力は、交通機関が整っているため車なしで生活ができることです。ニューヨークの地下鉄は24時間運行しているため、時間にかかわらず移動に便利な環境が整っています。アメリカは車社会の地域が多いですが、ニューヨークに留学すれば日常の移動は徒歩や電車で十分に可能です。そのため、日本の都市生活に近い感覚で留学でき、日本人留学生には理想的な留学先です。

2. 多様な文化と英語に触れられる!

ニューヨークは、世界中から様々な人々が集まる国際都市のため、多様な文化と英語に触れられるのもメリットです。ニューヨークは、西海岸よりもヨーロッパ人留学生や移民率が高く、他にもアジア人や南米からの人々も多く暮らしています。そのため、ニューヨーク英語だけでなく色々なアクセントの英語を聞いたり、生活を通してアメリカだけでなく他国の文化や価値観を学ぶことができます。

3. 日本人が暮らしやすい生活環境!

ニューヨークは在住日本人が多いこともあり、街には日本食レストランやアジア食材が手に入るお店が揃っています。ニューヨーク周辺には日系スーパーもあるため、日本食が恋しくなってもすぐに入手できます。留学中のホームシック対策としても心強い環境です。日系コミュニティや日系企業もあるので、食事以外の面でも日本を感じることができるのも嬉しい点です。

4. 豊富なエンターテイメント!

ニューヨークは観光地としても世界的に有名な都市です。ニューヨークに留学すれば、多数の観光スポットを時間をかけて楽しむことができます。タイムズスクエアや自由の女神、ブロードウェイミュージカル、メトロポリタン美術館など文化、歴史、芸術面で特に高レベルな娯楽を満喫できるため、留学中に楽しめるスポットが多いのもメリットです。

5.専門的な学問を学べる場が多い!

ニューヨーク周辺には、語学学校や大学などもありますが、専門学校や専門コースを提供している学校も多く存在します。特に、アートやダンス、ファッションなどの分野に強く、これらの分野を勉強したい人には理想的な留学先です。そのため芸術分野など英語以外のスキルを見つけたい人にとって、ニューヨークは特別な環境が整っています。

ニューヨーク留学のデメリット3選

1. 物価が高い

ニューヨークは上記した通り、アメリカの中でも物価が高い都市の1つです。そのため留学費用が全体的に高くなり、特に滞在費は高くなることを想定しておいた方が良いでしょう。円ドルのレートにもよりますが、安全で条件の良い部屋を借りるのには他の都市よりも家賃がかかります。節約するためには、シェアハウスや郊外に住む、自炊を徹底するなど工夫が必要です。

2. 誘惑が多い

ニューヨークは、交通面や娯楽、食事など様々な面で便利な都市だが故に、日々の誘惑が多いのも事実です。勉強するために留学に来たのに、気づけば遊んでばかりいたという留学生も少なくありません。金銭面や時間面で浪費してしまう可能性も十分にあるため、留学を成功させるには自己管理をしっかりとすることが大切になります。

3. 治安が良くない

ニューヨークは夜も眠らない街と言われるほど人の動きが活発的な都市です。そのようなこともあり、ニューヨークは治安が悪いことで知られています。他の都市と比べて人種差別や窃盗などが多い傾向があるため、外を移動するときは注意することが大切です。目立った服装をしない、周りに意識を張って動く、夜間の一人行動は避けるなど対策をすることで、危険な状況を回避していくことが重要です。

ニューヨーク留学はこんな方におすすめ

ニューヨークは、グローバルな環境で生活を体験してみたい人、都市生活を満喫したい人、交通アクセスを重視する人、多人種・多文化に触れたい人、芸術分野を専門的に学びたい人、日本食や文化に触れやすい環境を求める人、物価の高さに対応できる人などに最適な留学先です。

ニューヨークでの滞在方法

ホームステイ

留学中の滞在方法として人気なのがホームステイです。ニューヨーク都市圏または近郊に住んでいるホストファミリーの家に滞在させてもらう方法で、現地の文化や価値観、リアルな生活を体験できるのが特徴です。多人種社会のニューヨークでは、様々なバックグランドを持ったホストファミリーがおり、場合によってはアメリカ以外の文化や言語に触れるチャンスもあります。食事付きのホームステイを選ぶと、食事の準備に困ることもなく便利な生活ができます。

シェアハウス

シェアハウスもホームステイと同様で、1つの家に複数の人が共同生活する滞在方法です。しかし、ホストファミリーではないため、他の留学生や現地の学生、社会人など様々な人と交流できる特徴があります。立地や条件によって家賃の幅が広く、お得な条件が見つかる場合もありますが、詐欺も少なくないので注意深く部屋探しをすることが大切です。

一人暮らし

一人で自由に生活したい人は、一人暮らしをするのが最適です。ニューヨークのアパートを借りて一人暮らしをすることになりますが、家賃が他の滞在方法と比べて高く、留学生への部屋の貸し出しに厳しいところもあるため、準備と覚悟が必要です。家賃を抑えたい場合、郊外で部屋を借りる方法もあります。ニューヨークは入居競争率も高いため、素早く行動することが大切です。

ニューヨーク留学の費用目安

語学留学

語学留学は、英語上達を目的とした留学方法で、ニューヨークの場合年間で730万円ほどの費用がかかります。ニューヨークはアメリカの他の都市に比べても生活費が高く、450万円は生活費としてかかります。これには、ホームステイの滞在費、食費、通信費、交通費、娯楽費、雑費が含まれています。学費と学校手続き費用は235万円、航空券や海外旅行保険、ビザ費用などは合計42万円ほどかかる見積もりとなっています。

カレッジ留学

カレッジ留学は、コミュニティカレッジに正規入学する場合の留学方法で、年間費用は325万円ほどかかります。内訳は、フルタイム学生の授業料が155万円、カレッジ保険が17万円、教材30万円、滞在費が120万円となっています。教材はクラスや教授によって変動し、滞在費もどのような生活をするのかによって高くなったり、低くなったりします。ニューヨーク郊外の学校では滞在費が安くなる傾向があります。

大学留学

大学留学は、四年制大学に正規入学する留学方法で、私立大学や州立大学で学費が大きく異なります。ニューヨークなど東海岸は私立大学が多く、年間学費は400万から700万円と名門大学かどうかによって変わってきます。州立大学の学費は年間280万円ほどが一般的です。生活費は170万円ほどで、生活スタイルによって変動します。私立大学で年間570万円〜870万円、州立大学で450万円の合計費用かかることになります。

ニューヨークで人気の語学学校5選

Kaplan ニューヨーク校


Kaplan ニューヨーク校は、ニューヨークの中心地にあるアクセスの良い語学学校です。学校から徒歩でセントラルパークにアクセスでき、在学中は大都会の真ん中で留学生活を送ることができます。教室からの美しい眺めが魅力的です。平均学生数が300人以上と大規模な学校ですが、その分プログラムの種類が豊富で30種類以上のコースの中から選べる他、教育の質も高いため人気の学校です。

カプランインターナショナル(ニューヨーク校)

LSI ニューヨーク校


LSI ニューヨーク校は、マンハッタンのダウンタウンにある最新設備を備えた語学学校です。校内には、コンピュータールーム、エグゼクティブ専用ルーム、学生ラウンジなどを完備しています。一般英語コース、試験対策コース、社会人向けコース、ジュニアコースなど幅広いプログラムを展開しており、子供から大人まで参加でき、短期から長期まで選べるコースを揃える語学学校です。

LSI(ニューヨーク校)

Rennert ニューヨーク校


Rennert ニューヨーク校は、Berkeley Collegeに付属する語学学校であり、こちらもマンハッタンの中心部にあります。留学生もキャンパス内で授業を受けるため、現地の大学生のような学生生活を送ることができるのが特徴です。少人数制のクラス構成と放課後のアクティビティも豊富で、大学付属語学学校でありながら、様々な体験ができる留学先です。50年以上の教育実績を持ち、生徒からの信頼を確率した語学学校です。

レナート ニューヨーク校

Kings ニューヨーク校


Kings ニューヨーク校は、イギリスとアメリカに展開する語学学校で、大学進学サポートや試験対策、専門スキルなどのコースが充実しています。ニューヨークで比較的治安が良いとされるリバーデールにあるCollege of Mount Saint Vincentのキャンパス内で授業が行われます。留学中の滞在方法は、ホームステイだけでなくキャンパス内の学生寮を利用することもできます。ニューヨークの中心地から離れた自然豊かなエリアが特徴的です。

キングス ニューヨーク校

Manhattan language


Manhattan languageは、全講師がネイティブスピーカーで、会話中心のカリキュラムを提供する語学学校です。全コースが会話中心でありながら、リーディングやライティング、文法もしっかり学べる授業となっています。学校から自由の女神が見える理想的な立地で、ニューヨーク観光を含む放課後のアクティビティも豊富な学校です。学生数が平均100人以下とアットホームな環境もポイントです。

マンハッタン・ランゲージ

まとめ

今回は、ニューヨークについて街の基本情報から留学する上での魅力まで幅広くご紹介しました。自分に合った留学方法、期間、学校を選んで留学の準備を進めていきましょう。

永井将馬

オーストラリアのメルボルンにワーキングホリデーで渡航しました。メルボルンでは語学学校で一般英語を学び、市内にあるユニクロでアルバイトを経験。その後、サンフランシスコにて留学し、ホームステイで様々な国から来ている留学生と交流を楽しみました。

カウンセラーに質問